パッシブプリの製作 [オーディオ]
最近一気にDACが増えたのですがメインDACであるTDA1543以外は全てボリュームレスなので追加でボリュームBOXが欲しくなりました。早速作ったので報告です。なんで表題がパッシブプリかというと少ないながらもセレクター機能があるからです。ラインバッファアンプは搭載していないのでプリアンプとは名乗れません。巷ではこれをパッシブプリと呼ぶようです。
パワーアンプとヘッドホンアンプに出力を繋ぎたいのでトグルスイッチにて入力2Ch、出力2Chの切り替えが出来るようにしました。ボリュームは11接点2chのロータリースイッチを2個使ってLpad型アッテネータとしました。ツマミが左右独立の2個となってもやっぱLpad型の音質の良さにこだわりたかったですね。
アッテネータの製作にあたりサトー電気にて売られている中国製としか素性のわからないロータリースイッチを使いました。以前抵抗直列型のアッテネータ式ボリュームの製作に使ったものと同じです。10接点程度のもので2段2chのロータリースイッチで、更にエンドレスでないものとなるとなかなか候補が無いのですよ。しかもタカチのケースは高さが40mmしかありません。この高さに収まるロータリースイッチはこれしか私は知りません。これが1個たったの500円! タクマンのオーディオグレート金属皮膜抵抗を40本使ってボリューム部分のトータルコストは約2200円ナリ。アルプスのミニデテンテと大差無い金額でLpad型アッテネータが作れるとは恐るべしのコストパフォーマンス。ノンショーティングタイプのスイッチですので切り替えノイズが若干出ますがLpad型のせいかほとんど気になりませんでした。
抵抗比ですが表のように50kΩ受けとして5dBステップで50dBの調整幅を持たせました。音量の微調整はパソコンで行う前提ですのでこの程度の調整幅で十分です。
ハラワタです。信号線用のφ0.5の銀メッキ線が足りなくなってしまったのでとりあえず1ch分のみの結線です。シールド線はあえて使っていません。この程度の距離なら必要ないと判断しました。シールド線は寄生容量がそれなりにあるのでボリュームで減衰させてから以降の高域劣化が心配になります。なにはともあれ内部はスカスカです。
PCM1781・DACと組み合わせてみました。エージングなしの初っ端からなかなか良い音で鳴ってます。Lpad型のアッテネータは常時抵抗2本しか使わないためハンダによる接点劣化が少なくてエージングしなくても音が良いです。今回のトータルコストは箱詰めまでして5000円弱です。十分に実用的で音質も良くてなかなかおすすめです。
2011-06-25 22:44
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