DACとヘッドホンアンプ [オーディオ]

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 今回はDACとヘッドホンアンプです。上段がTDA1543を抵抗I/V変換としたDACです。下段はペルケ式のFET&ダイアモンドバッファのヘッドホンアンプになります。今回はDACの方をメインに紹介です。ケースはタカチ製のアルミケースにチーク材をオイルフィニッシュした前面板を取り付けました。なかなか質感があり気に入ってます。オイルフィニッシュは適当にやってもムラにならなく、質感が良いのでお勧めです。チーク材は適度な硬さがあり、加工のしやすさとキズに強いため見た目と合わせて私好みです。足は上記の写真には写っていませんが千石で買った300円程度の樹脂メッキの足を奢りました。安価に立派に見えてGoodです。今回はDACをメインに紹介します。

DAC_TD1543_04.jpg

 早速ですが内部写真です。電源はコモンモードノイズフィルタを介した後、9V×2回路のトロイダルトランスで受けてます。DAI用の5V電源用とDAC用の8V電源用に使ってます。回路は書くのにちょっと時間がかかるので後日紹介しますが、ショットキーバリアダイオードで整流した後にPROST式のLEDレギュレータにて定電圧化してます。最初は3端子レギュレータを使ってみたのですが、ショットキーバリアダイオードと組み合わせると不自然なほどキラキラした音質となりギターなんかは耳障りで苦痛な音となってしまいました。解決策をネット検索したところPROSTさんのHPで紹介されているLEDレギュレータにたどり着きました。試しに組んでみたところ耳障りな部分はすっかり解消され、すっきり気持ち良い高域となりました。ケースの中でLEDがいっぱい光っているのもなかなか面白いですね。かいわれダイコンが育てられそうです(笑)

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 続いてDAIですが、パソコンオーディオということでUSBからI2Sを取り出せるPCM2706を用いた若松通商のキットを使いました。このキットは単体でヘッドホン出力とLineOut出力を持っているのでそのままでもDACとして使えますが音質は専用のDACにやらせた方が良いです。金額は6000円とそれなりに高価ですので、I2S出力のみが必要な方は『オーディオ機器をつくる』のHPにて配布されているキット(2500円)を使った方が経済的です。どちらのキットもUSB給電が可能ですのでわざわざ5V電源を用意する必要は無いのですが気分的な問題で5V電源を用意しました。本当はPC電源とはアイソレーションしたいのでフォトカプラ等をDAIとDACの間に入れたいのですが、まだそこまでは出来ていません。そのうちチャレンジしようと思います。

 DACの方ですが石は音質に定評のあるTDA1543を使いました。ネット検索すると抵抗によるI/V変換が評判よさそうでしたのでこの方式を採用しました。初めは抵抗一発で変換しました。音質自体は良いのですが、テスト用の特定周波数の出るサンプル音源を使ったところ17kHzより上ではどんどん周波数が下がる音が出てきます。私の作り方が悪かったのでしょうか・・・? 22kHzのサンプル音源が14kHzと大差なく聞こえてしまいます。 試しにAD1852を使ったオペアンプローパスフィルタのDACにて確認したところこんな症状は出ません。なんだか精神衛生上よろしくないです。そこでまたまたネット検索をしてみたところ、のんとろっぽさんという方がリアクタンスを用いたローパスフィルタを使った抵抗I/V変換のTDA1543DACを紹介されてます。こちらも試しに作ってみたところ上記の症状はありませんでした。音質も申し分なく感じます。そこでこちらの回路を採用しました。I/V変換用の抵抗はタクマンのオーディオグレードの金属皮膜抵抗を使いました。効果のほどは検証して無いので良くわかりませんが、この地点でかなり好みの音が鳴ってます。

 で、最後は電源ケーブルです。CDPやDACといった音源の最上流では電源ケーブルの効果がもの凄いです。電気回路がそこそこ理解できる人には一見して電源ケーブルが効くとは考えられないのですが事実として凄く音質が変わります。高域のベールが一枚剥がれたという感じで潤いのある艶やかな音になります。私は屋内配線用のφ2mmのVVFケーブルを3mの長さで使ってます。ケーブル自体は数百円で買えてお得感抜群です。なぜ電源ケーブルの効果が大きいのか事実を基準に私なりに考察したのですが、ノイズフィルターとして効いているのではないかと考えてます。家庭用電源は思いのほかノイズまみれのようです。蛍光灯やスイッチング電源はノイズを撒き散らします。冷蔵庫や洗濯機といったモーターもノイズ源と思います。これらに対して単線であるVVFケーブルは表面積が小さいため高周波に対して表皮効果によりインピーダンスが程よく高くなり、プラスマイナスのケーブル間寄生容量が程よいローパスフィルタとして機能するのではないかと考えてます。あくまで推測ですが・・・  私自身大手電機メーカーにて研究開発を行っており電気系のシミュレータをそこそこ使ってますので物理現象のイメージはなんとなくできます。オーディオは計測器では検出が難しいレベルのことが耳で聞いてわかってしまうので面白いですね。

 ざっとした概要説明でしたが私の師匠曰く、『能力と予算の半分を電源系に使え』とのことでした。今回作ってみて私もそんな気がしてます。電源を凝ることの大きな目的はいかにコモンモードノイズを除去するかではないかと思ってます。これにより高域の微小信号がしっかり再生できるようになり、弦楽器や打楽器のような低域の楽器の艶感までも向上すると考えてます。上記の構成で総額2万円弱で作れました。

 次回はDACの回路紹介をしたいと思います。明日は飲み会ですので更新は難しいな~ なるべく頻繁に更新できるよう頑張りたいです。回路作図が間に合わなかったらヘッドホンアンプの方を紹介します。

 


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