ペルケ式FET差動プリの応用実験 [オーディオ]

 DACには普通はローパスフィルタが必要です。一般的にはオペアンプを使うのですが、ふとペルケ式FET差動プリアンプで作ったらどんな音がするんだろうと考えてしまいました。原理はオペアンプと同じはずですのでものは試しに作ってみました。使用するDACはTDA1543です。巷ではローパスなしで良い音がするという方が多いDACです。私はLCRで簡単なローパスを作って入れてますがオペアンプレスです。オペアンプレスが多数派の石のような気がします。オペアンプレスというキーワードにぴったりなので今回の実験に採用となりました。

TDA1543_FETローパス02.jpg

 早速回路を考えてみました。TDA1543は反転増幅式のローパスフィルタが必要です。オぺアンプの2段式反転増幅ローパス回路を使うことにして、PCM1781の回路定数を参考に上記の回路としました。この回路定数ならば手持ちのPCM1781・DACの測定データと直接比較できます。早速、手持ちの部品を使って組んでみました。

TDA1543_FETローパス01.jpg

 実験ですので部品選定は適当です。カップリングコンデンサはタンタルを使ってます。FETはペルケさん配布の選別品ですので失敗したときに取り外しできるように丸ピンソケットに立ててます。あと、ローパスフィルタの負帰還に使う220pFのコンデンサの手持ちが無かったのでやむを得ず470pFで代用してます。高域の減衰が半桁低くなりますが実験ですのでわかっていればOKです。
 さくっと組みあがったのでおそるおそる音だししてみました。まずはちゃんとした音がでてます。よかった~  早速何曲か試聴してみたのですが結構良い音で鳴ります。この回路ってちょっと良いかも・・・という手応えを得て上機嫌。ローパスが強めにかかっているのに高域が十分綺麗に聞こえます。へ~って感じ。LCRローパス版のTDA1543と比較して中域が太めに聞こえ、低域の力強さがあります。ま、少しエージングしないと音質はまだ良くわかりません。

TDA1543_FETローパス04.jpg

 次に波形確認をしてみました。歪みはありますがTDA1543はノンオーバーサンプリングの石なのでローパス掛けてもこんなもんでしょう。逆にちゃんとローパスが機能していてホッとしたという印象です。次にF特を測ってみました。

TDA1543_FETローパス03.jpg

 ローパスの負帰還用コンデンサが倍の容量ですので高域は設計想定より半桁低い周波数から減衰していると考えると、ちゃんと作ればLCRローパスフィルタの特性よりちょっと高域が出るぐらいに落ち着きそうです。ですがオペアンプを使っているという以外は同じローパス回路あるPCM1781ほど高域は出なさそうです。オペアンプ回路との差なのか1543と1781の差なのかはまた考察が必要です。

 こんな回路きっと誰も作ってないだろうし、それなりにまともな音で鳴っているしでもうちょっとこの回路で遊んでみようと思います。

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