ペルケ式FET差動プリアンプ [オーディオ]

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 ペルケ式差動FETラインプリアンプです。正確にはFET差動ラインバッファ基板と言うべきでしょうか。ペルケさん配布の選別品2SK170と定電流用の2SK30を購入して作りました。DC16V電源にて使う想定ですので、FETのドレインに側に使用する抵抗は3.3kΩとしました。回路はペルケさんのHP『情熱の真空管』のヘッドホンアンプ、プリアンプを作ろう!のコーナーを参照して下さい。出力カップリングコンデンサはASCのX335の1μFです。このカップリングコンデンサは現在私の一番のお気に入りです。艶やかな感じで他とは格が違うという気がします。もっと良いものがあればぜひ教えてください。デカップリングコンデンサは東信の低ESRの標準品です。抵抗はタクマンのオーディオグレードですが多分一般の金属皮膜抵抗で十分です。

FETプリアンプ_02.jpg
 
 早速私のメインDACであるTDA1543へ組み込みました。実装スペースを確保するためペルケ式ヘッドホンアンプはラグ版を撤去して先日作製したユニバーサル基板版へ換装しました。中央奥の基板が今回実装した差動FET式ラインバッファ基板です。今回は定電流用の-5V電源も実装しました。写真左端の小さなトランスの載った基板がそれです。近所のパーツショップにて一次側230V、2次側9V×2回路のトランスが400円で売られていたのでこんな用途にうってつけと思い購入しました。一次側100V入力で二次側を直列接続にすると約9Vが出力されてます。ブリッジ整流して-5Vを生成しました。これらの基板を実装したことによりOPA627を使ったラインバッファ一式は電源系もろとも撤去してます。

 音質ですが、エージング無しの初っ端からOPA627バッファの音を上回ってます。こりゃ凄い。大体初っ端で良いものはエージングしても良い音です。OPA627でも凄く良い音と思っていたのに・・・・ 恐るべし! どんな感じか具体的に言うと、音の各音域のバランスはOPA627と近くボーカルが前に出る感じですが、高域は若干軽めの爽やかな感じとなりシンバルが心地よい響きとなります。低域は力強さが増して愛用スピーカーIQ9がうなりを上げます。定位感がすこぶる良くて音の広がりや奥行きを感じ、もはやスピーカーがどこのあるのかわかりません。
 このことをペルケさんに伝えたところ、『こんな人を馬鹿にしたような単純な回路なのにいっっちょまえの音がします』とのコメントでした。私にはシンプル・イズ・ベストの典型だろうという気がしてなりません。この回路の実力を目の当たりにして、メーカー製の立派な回路って何なんだろう?と考えてしまいます。

 とりあえず今回はバランス出力なしで組んでみました。実力のほどがわかったので次はバランス出力版を組んでみたいです。バランス出力版はアンバランス入力の時にHotとColdの不帰還定数がボリュームポジションによって違ってくるので大丈夫か心配になりましたが、ペルケさん曰く実害はないので大丈夫とのことでした。安心して試してみようと思います。

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