ハイエンドショーと真空管オーディオフェアへ行ってきました [オーディオ]

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 昨日毎年有楽町にて開催されているハイエンドショー2011と秋葉原で開催されている真空管オーディオフェアへ行ってきました。昨年も行ったのですが数百万円するハイエンド製品をメーカーが気合を入れてセッティングした構成で聞ける機会はなかなか無いので今年も堪能しに行ってきました。今年は比較的安価なモデルを展示、デモする会社が少なからず見受けられ、不景気を反映しているのかな~っという感じがちょっぴり漂ってました。高価なハイエンドモデルはもはやどれを聞いても良い音で幸せになれるのですが、安価に幸せになれたらもっと良いですよね。そんなわけで安価なモデルを聞いた感想を書きます。
 
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 まず私が気になったスピーカーですが、上の写真の左側に写っている黒いL字型をしたスピーカーです。Blanco社のR-1という製品です。 8cm(たしか)のスピーカーユニットをL字の炭素鋼管に装着した構造で、炭素鋼筐体ならではのシャープな響きがする製品です。鋼管の内側には反響を抑える特殊な静振材が塗布されておりカナヅチで叩いても全然響きません。このユニットを無垢の木材で蓋をして重さ8kgの御影石の台座に固定した構造です。
 使用環境はデスクトップパソコンでオーディオを楽しむことを想定しているとのことで、スピーカーとの距離が近い状態でパフォーマンスを発揮するとの説明でした。実機デモでは大会議室ですので想定環境と異なるのですが実にサイズを感じさせないスケールの大きな音を出してました。パソコンオーディオ派の私としては凄く気になる製品です。今度ショップへ試聴に行ってこうようかなぁ お値段はペアで20万円弱です。
 
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 こちらも気になる製品です。SONODYNE社のSM50Akというスピーカーです。こちらのブースはこのスピーカーのための展示ではなくDACやDDC製品、カナル型ヘッドホンの展示ブースなのですが、製品のデモのためのモニタースピーカーとして置かれているものです。説明員曰く、ショー終了後の夜中にこの会議室内のスピーカーを聞き比べたところ一番良い音を出していたとのこと。こう言われるとちょっと気になります。このスピーカーはアンプ内臓のアクティブスピーカーでありペアで8万円程度とのこと。冷静に考えてみるとこの会議室の展示スピーカーって百万円級のスピーカーとアンプの組み合わせが多々あります。アンプ内臓でペア8万円のスピーカーが一番良い!? こりゃ真実を自分の耳で確かめてみたいです。残念ながら実機デモは行ってなかったのでそのうち試聴できるショップへ出向いて聞いてみたいです。
 
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 こちらは真空管オーディオフェアに出品されていたハセヒロ社のバックロードホーン型スピーカーです。こちらもペアで5~20万円程度の価格体のラインアップです。辞書サイズのスピーカーが鳴っているところをたまたま通りがかって聞いたのですが、思わず立ち止まって聞き入ってしまいました。こちらもサイズを凌駕した迫力ある鳴りっぷりです。 響きがとても綺麗です。ぜひ落ち着いた試聴環境で自分の普段聞いているデモソースを聞いてみたい製品です。
 
 以上、良い音がいっぱい聞けてなかなか楽しい一日でした。また来年も行こうと思います。 
 

6N6P全段差動ミニワッターアンプ [オーディオ]

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  写真は旧ソ連製真空管である6N6P-Eです。開発国も旧ソ連ですので生粋のソ連管ですね。87年製です。6N6Pはペルケさん発表の全段差動ミニワッターでもご本人が良い音がすると推奨の球です。この球を使って推奨回路で組むと0.7Wの最大出力が得られます。前回作った6DJ8アンプでもう少しパワーが欲しいと思ったのでどうしても6N6Pアンプを試してみたくなり購入しました。
 
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 早速6DJ8全段差動アンプにて差し替えて試してみました。回路を数箇所変更すれば6N6P仕様になります。勝手に追加していた電源平滑コンデンサ等は撤去しました。可能な限り推奨回路にしてます。
 
 音出ししてみての第一印象ですが、これぞ全段差動アンプと言うべき引き締まった迫力ある中低域の鳴りっぷりです。0.7Wの出力しかありませんのでボリュームを上げるとそこそこで音が割れ始めますが、我が家において十分な音量で鳴らしても大丈夫です。 私のメインアンプである6BX7GTアンプをそのまま最大出力だけ小さくしたという感じの鳴りっぷりと、6BX7GT以上を思わせる繊細な再現力は組み上がってすぐ黙って数時間聞き込むレベルで良い感じです。
おおー、これを待ってました( ̄^ ̄)
 
 今、改めて思うことはどうやら私はメインアンプが欲しかったようです。前回まで色々試していた6DJ8ミニワッターアンプはヘッドホンアンプとして真価を発揮するアンプと思います。実際、先日遊びに来た兄にたいした説明もなくペルケ式FET差動ヘッドホンアンプと6DJ8全段差動アンプを愛用ヘッドホンのAKG製K702で聞き比べてもらったのですが、6DJ8アンプは音のスケール感や柔らかさ、広がり感が凄く良いと好評でした。兄もオーディオ好きで、過去の例えを言うとある日愛車を売ってタンノイRHRというスピーカーを買って帰ってきたツワモノです(笑) 購入後すでに20年近く経過しているスピーカーですが、購入当時にペアで150万円とバーゲンセールでお買い得だったと聞いた時の衝撃を今でもよく覚えています。
 ※この衝撃はかなりいろんな意味で深い(爆)  とにかく音の良し悪しのわかる耳を持ち合わせてます。 
話が本題からややそれてますが決して6DJ8アンプが気に入らなかったと言いたいわけではないと言いたいだけです。 第三者的にも高音質として好評です。 
  ペルケさんのHPにおいて『6DJ8アンプはスピーカーも鳴らせるヘッドホンアンプです』 とはっきり書かれているので間違ってないと思うのですが、やはりスピーカーを鳴らすと全段差動アンプ特有の力強さと躍動感のある低重心な音質とは若干違うと感じました。6DJ8では平滑コンデンサとデカップリングコンデンサの追加、負帰還量の増加、定電流回路への変更を試してみましたが、スピーカーで鳴らすと単に出力の小さい全段差動アンプという鳴り方にはなりませんでした。これに対して6N6Pミニワッターアンプは最大出力が小さいだけの全段差動アンプという私の期待を正面から受け止めてくれるアンプと感じます。このアンプが制作費2万円とは恐れ入ります。
 
 改めてペルケ式恐るべし! 
 
 しばらく聞き込んで堪能しようと思います。


6DJ8全段差動ミニワットアンプ その5 [オーディオ]

 前回6DJ8のカソード電流部にLM317の定電流回路を入れてみたと書いた件のその後です。仕事でしばらく出張に行っていたこともありちょっと報告に時間が開いてしまいました。

 結論を先に言うとペルケさん推奨の820Ω抵抗に戻しました。なんでかというとヘッドホンで聞くと微妙なノイズが聞こえるんですよ。LM317はもともとノイジーだとは知ってましたがヘッドホンだと気になる次元で聞こえますね。抵抗に戻してみて改めて基本的な音質は抵抗でもLM317でも大差無いように感じます。ノイズが出る分LM317はよろしくないかと・・・ 聞いていて気になるし、細かい音が埋もれる感じです。やはりぺルケさん推奨回路はよく出来てますねと改めて思います。

 作ってから結構鳴らしこんで良い感じの音が出るようになりました。ペルケ式FET差動ヘッドホンアンプと比較して音の柔らかさと広がり感が良く、こちらのアンプの方が私好みです。比較すると聞きはじめてすぐに、あ、こっちの方が良いって直感的に思うぐらいの差を感じます。但し、コストもそれなりに違います。FET差動式ヘッドホンアンプはAC100V電源回路で作って総額1万円程度ですが、6DJ8は真空管の入手価格によりますが2万円程度です。ですが私は価格以上の差があると思います。基本的にどちらも絶対的には良い音ですからこだわり方次第のチョイスになるかと思います。

 余談ですが6DJ8のミニワッターを作ってみて6N6Pのミニワッターも聞いてみたくなりました。というのはやはりメインアンプとしてスピーカーを鳴らすことをしてみたいからです。ミニワッターのコストパフォーマンスと3極電圧増幅管の入手製の良さは凄く気になります。6DJ8は我が家ではもう少し出力が欲しいと思いましたが、6DJ8の0.4W出力に対して6N6Pは0.7W出力と約倍の出力がありますので6N6Pならメインアンプとして行けるのではないかと期待してます。ちなみに我が家にあるエレキットTU-870をペルケ式3極管に改造したアンプは1.1W出力ですが十分にメインアンプとして使えています。すでに6N6Pは4本ほど調達済みですのでそのうちこのアンプも作ってみようと思います。 


6DJ8全段差動ミニワットアンプ その4 [オーディオ]

 もうすこし低域特性を欲張ることができないかと思い少し改造してみました。やったことは2つです。一つめは100μFの電源平滑コンデンサに上乗せで180μFのコンデンサを追加。二つめは6DJ8の820Ωのカソード抵抗をLM317を使った定電流回路へ変更したことです。LM317に使った抵抗は62Ωですので凡そ20mAの定電流回路となる計算です。

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 改造後は写真のようになりました。LM317には念のため小型のヒートシンクを取り付けました。このサイズのヒートシンクでも駆動中にさわると結構熱いです。ざっくり50℃ぐらいでしょうか。たかだか0.4Wの消費電力ですので付けなくても平気かなとは思うのですが手持ちがいくつかあるのでつけちゃったというところです。

 改造の効果ですが、低域の音量が上がり締りも増してより全段差動アンプっぽい筋肉質な低域になりました。改造前と同じボリュームポジションなのに全体的な音量が上がった気がします。もともとギリギリの音量で鳴らしているので少し変わるだけでもずいぶん効果があるように感じます。音のスケール感が増したというか、やっぱ小さくても全段差動アンプだなーって感じですね。多分音の変化は定電流回路へ変更したことが大きく効いていると思います。しばらくこの状態で聞き込んでみようかな・・・

6DJ8全段差動ミニワットアンプ その3 [オーディオ]

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 5日ほどエージングしました。音質の変化はというと低域がそれなりに出てきて全段差動アンプっぽい鳴りっぷりとなってきました。ですが今や私の基準は6BX7GTの全段差動アンプとなってしまってます。やはりボリュームを上げるとちょっと中低域の音量が追従しきれていません。そこでペルケさんの助言通り負帰還の抵抗を変更してみました。推奨回路では100Ωのところを手持ちの抵抗を使って150Ωにしてみました。確かに低域のしっかり感は増したのですが絶対的音量が少ないので私の常用音量は得られません。音が割れてしまうんですよね。仕方ないので抵抗を100Ωに戻して電源系に180μFのデカップリングコンデンサを追加してみました。追加した箇所はFETのすぐ後ろです。これはそこそこ効きました。中低域の厚みが増します。理論的には効果は見込めないはずですが音質は変わりました。オーディオの不思議なところです。ここまで頑張ってみたのですが私の環境ではやはり絶対的な音量が足りないので、ヘッドホンアンプ兼パワーアンプとういよりはスピーカーも鳴らせるヘッドホンアンプという位置づけで追い込むことにしました。でも0.5Wという出力でここまで鳴るというのは凄いことと思います。多分1W出てたらメインアンプとして使えると思います。

 ヘッドホンアンプとして回路を私の環境に合うように見直しました。まず私のK702はすこぶる効率の悪いヘッドホンですので前回の報告の通り4.7Ωのアッテネータを10Ωのダミーロードに変更してます。しかしこれでもボリュームを相当上げないと音量が足りません。ここまで上げると歪みが聞いて解る領域です。もっとボリュームが必要な感じですのでアウトプットトランスの16Ωラインを使うことにしました。ここに22Ωのダミーロードを付けます。K702はインピーダンス62Ωのヘッドホンですので合成インピーダンスは16Ω程度になる計算です。負帰還はスピーカ出力用の8Ωのラインから取ってます。ダンピングファクターは悪くなりますが聞いて解るほど音が歪むよりは良いと思い試してみました。
 結果はこちらの方が私の耳には良く聞こえます。ボリュームツマミを結構絞っても十分な音量です。そこでFET差動式のヘッドホンアンプと聞き比べてみました。聞き比べるとFET差動式の方はちょっとボーカルが引っ込み気味に聞こえます。相対的に高域と低域は凄いボリューム感です。ボーカルが数歩下がった感じです。対して6DJ7アンプはというと高域のボリューム感は大差ないのですがボーカルの存在感が凄いです。これはボーカルが押しも押されぬ主役ですよ。低域は若干少なめの音量です。あくまで相対的な話です。そんなことより6DJ7アンプの高域の華やかさといったら凄まじいです。聞いていて楽しくなってきます。私の好みは6DJ7アンプですね。繊細な再現力は臨場感を強く感じます。オーケストラを聴くときは低域がしっかり欲しいのでFET差動アンプが好みですが・・・

 結論として6DJ7ミニワットアンプは我が家ではヘッドホンアンプとして活用しようと思います。少なくともK702では幸せな音を奏でています。アンプとして使う場合は当然ながら大音量は期待しない方が良いです。なるべく効率の高いスピーカーで鳴らすのが吉かと思います。全段差動アンプらしい引き締まった低域で鳴ります。

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 恥ずかしながらハラワタの公開です。初めは綺麗に結線していたのですが度重なる回路修正により出来上がりは写真の通りとなりました。ま、いい音が出れば中身なんてどーでもいいんですよ(爆)

 夏休みの宿題が終わってしまいましたので次はどうしようかが今後の最大の悩みです。
 

6DJ8全段差動ミニワットアンプ その2 [オーディオ]

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 早速ですが非常に重要なお知らせです。アウトプットトランスの向きですが必ず写真のような向きにして下さい。この写真の取り付け向きはペルケさん配布の標準シャーシと同じ向きなのですが、昨日のブログでは90度回転した向きで付いている写真をUpしてます。
 なんで向きが重要かというと電源トランス側に近い方のL-Ch側だけハムが出ました。スピーカーで鳴らしている分には全然気付かないレベルです。ヘッドホンでも4.7Ωのアッテネータで分圧して繋いでいる分にはほとんどわかりません。しかし、ヘッドホンのボリューム不足対応としてアッテネータを撤去して10Ωのダミーロードに繋ぎ変えたところL-Chだけ結構気になるレベルのハムが聞こえるようになりました。

 なんでハムが出るのかなぁと考えてグランドループが出来ていないか探してみました。どこにもありません。トランス付近を通る配線が拾っているのかと思い距離を離してみましたが変わりません。もしやと思いトランスの向きを90度回したらぴたっと止まりました。げげっ  (@▽@;;  今からトランスの向きを変えないといけないのか!?
 ペルケ様推奨のレイアウトを変更するんじゃなかった~  ひぃ  一応組む前にハムの確認をしてからレイアウトを決定していたのですが、まさか後からアッテネータをダミーロードに替えると思わなかったのでこんな問題が出るとは思いもよらなかったです。

 泣く泣く実装部品を撤去してドリルで穴を開けなおし、やっと写真のように組み付け直せました。
ぺルケ式ミニワットアンプをこれから自作される方はぜひ私を反面教師にして良いアンプを作ってください。

6DJ8ミニワットアンプを作りました [オーディオ]

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 夏休みの工作として予定していた6DJ8全段差動式ミニワットアンプですが、夏休みに向けてコツコツパーツを集めていたところ全部揃ってしまい我慢しきれずに夏休みを待たずして作ってしまいました(笑) 今日の午前中に組み上がったばかりですので音質に関するインプレはさわり程度にします。

 回路はペルケさんのHP『情熱の真空管』にて紹介されている回路ほぼそのままです。違いはボリュームレスなところと、それに伴い入力信号を受けるFETのゲートに発信防止の4.7kΩの抵抗を入れたぐらいです。あとは外見ですね。外見ぐらいはオリジナルで個性を出したかったというのが理由です。使っている部品はほとんどペルケさんの推奨品です。一般の1/2W金属皮膜抵抗、東信の低ESRコンデンサ、等々・・・

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 背面はこんな感じです。一系統の入力とスピーカー端子、AC100Vインレットと最小限の構成です。使ったケースは東京ラジオデパートの地下1階で売っている250*160*50サイズの板厚1.5mmのアルミケースです。底板がないケースなので板厚1mmのアルミ板をカットしてもらい合わせて購入しました。サンドペーパーでヘアライン処理してクリアスプレーで塗装してます。サイドウッドは東急ハンズで買った板厚5mmの紫壇です。オイルフィニッシュで仕上げました。ちょっぴりメーカー製品のような雰囲気で自己満足に浸ってます。いつものチークではなく紫壇にした理由ですが、この小型ケースのサイドウッドに板厚10mmは厚すぎる気がしたので5mm厚としたのですが、チークの硬さではネジ止めできるか不安だったからです。黒壇や紫壇といった硬い木なら安心な気がしました。色合いもチークに近いので他の機器との違和感もあまりありません。

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 正面です。中央にヘッドホン端子を配置しました。ヘッドホンを刺すと自動的にスピーカー出力はOFFします。これもペルケさん設計のかなりトリッキーな回路なのですが理解するのにちょっぴり時間を要しました。これが理解できない人は自作するなとHPに書かれていたので冷や汗をかきながら作りました(笑) 無事に動作してホッとしてます。

 音質に関するところですが現在エージングの真っ最中です。ちょっと聞いた感じでは高域の生々しさというか水々しさというか、華々しさというのが適当なのか、竹を割ったようなスピード感と合わせて思わず笑ってしまう凄さです。ちっこい球と簡単な回路なのにペルケ式恐るべし。ですがちょっと低域のボリューム感が少ないかな? エージングが終わってみないとなんとも判断できません。ペルケさん曰く、エージングで改善しないようなら負帰還をあと1dBアップしてみて下さいとのことでした。とりあえず一週間ほど様子を見ようと思います。
 たかだか0.5Wのアンプですので音量はボリューム全開でも普段聞く音量ギリギリです。ちなみにスピーカーは効率91dB/WのKEF製IQ9を使ってます。ま、私のリスニング環境は一戸建ての上、8畳の書斎ですのでもともと夜中でもボリューム大きめで聞いているんですよね。逆に0.5Wでもこんなに鳴るんだという驚きが大きいです。

 あとヘッドホン出力ですが私の愛用のAKG製K702ではちょっとボリューム不足です。K702は効率悪いんですよね・・・ 音が割れる寸前のボリュームで適音となってます。ボリューム不足の場合はヘッドホン回路のアッテネータを撤去して代わりに10Ωのダミーロードを入れてくださいとのことです。早速明日抵抗買いに行かなきゃ。

 総額2万円そこそこで作ったアンプですが第一印象はGoodです。エージングが終わるのが楽しみです。

続・電圧増幅管6SN7GTと6DJ8を試す [オーディオ]

 先日インプレした電圧増幅管の6SN7GTですが一日2時間程度鳴らすこと4日、音が良くなってきました。妙なクセが無くなり高域が綺麗に澄んだ感じになってきました。これぞ期待した音という感じです。古い球ですので眠り込みをしていたのかな。10年以上前にブラウン管の電子源設計を担当していた時も長期保管した球の眠り込み問題は結構出ており、エージングで回復することは知っていたのですぐに見切りをつけることはしなかったのですがやっと実力発揮というところです。電子源に関しては放出物理式から電子源仕事関数、残留ガス成分、ゲッターのガス吸着性能、高耐電圧設計もろもろやってたところが懐かしく頭をよぎるところです。
 6SN7GT対して6DJ8の方はというと少し落ち着きが出る方向に変化してきました。正直エージング前は音がキラキラし過ぎでDACを選ぶ感があったのですが手持ちのどのDACでも良い感じで鳴るようになりました。手持ちではAD1852・DACが一番大人しい鳴り方をしてますがこれが一番聞き疲れしなくてバランス良く聞こえます。

 両者の音質を比較するとどちらも高域が爽やかで流石は低インピーダンス管と言う感じです。高倍率管の6SL7GTよりも高域の広がりと柔らかさがあり各楽器の定位感が増すような印象です。どっちも良いのですが6DJ8の方が音に華を感じますね。比較としてペルケ式ヘッドホンアンプで聞いた感じからコメントすると若干脚色されているような感じと言ったら良いのでしょうか。原音を知らないのでコメントに困るのですがなんにしろ聞いていて気持ち良い音です。結論として6SN7GTと6DJ8はどちらも良い音するのであとは音源再生装置と好みの問題で選択が吉かな。

真空管アンプ6BX7GTにて電圧管6SN7GTと6DJ8を試す [オーディオ]

 私のメインアンプである6BX7GTアンプは現在電圧管に6SL7GTを使ってます。この球は増幅率が高い反面、高域特性は低増幅率の球より不利な方向に働きます。但し現状の音質で不満はまったく感じないのでこれで良いのですが低増幅率の球の音がどんな音になるのかは凄く興味があります。そこで低増幅率の球である6SN7GTと6DJ7を試してみることにしました。

 6SN7GTはGT管ですのでソケットとピン配列が6SL7GTと共通です。アノード側の抵抗の定数を120kΩから30kΩに変更して定電流回路を1mAから4mAに変更すればOKです。利得が下がりますのでボリュームが不足する方向ですが、幸いにして私のDAC搭載プリアンプは最大±3Vまで出力するパワーがありますのでまったく問題ありません。同様に6DJ8も利得は6SN7GTと大差ないのでボリュームはOKですが小型のMT管のためソケットが違い刺さりません。当然ながらピン配列も違います。アノード抵抗と定電流回路の電流値は6SN7GTと共通でいけそうですが・・・・
 そこで写真のような変換ソケットを作って差し替え可能としました。あくまで音質比較テストのためだけのものです。

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 使った球のメーカーは現状の6SL7GTがロシア製TUNG-SOL、6SN7GTがSYLVANIA製、6DJ8が東芝製です。

 早速6SN7GTから試聴してみたのですが期待とは裏腹に高域はほとんど6SL7GTの時と変わった気がしません。中域にちょっとくせがでて女性ボーカルが少し固い感じに聞こえます。声が若干高めに強調されて聞こえる感じ。ん~、ちょっと期待とちがうなぁ。これなら従来の6SL7GTの方が良い感じです。エージングも必要かと思いますのでもう少し気長に聞き込もうかと思います。

 次に6DJ8を試しました。見た目は写真の通り常用する姿ではないのであくまで試聴です。出てきた音の第一印象は今まで以上に爽やかな気持ちの良い高域です。これだよ、これーって感じです。全体的にクセの無い音で聞きやすく常用したくなる音です。ですが私のアンプの筐体はGT管仕様の大きな穴が開いているので今更小型のMT管仕様には出来ません。こりゃ次に作る時にはドライバー段は6DJ8だな!という感じで将来に託そうと思います(笑)

 今回買った6DJ8は実はペルケ式全段差動ミニワットアンプを作るためのものです。すでに必要なFETはペルケさんの配布部品を購入済みです。今後トランスとケースと抵抗もろもろを買って夏休みに組み立てようかと企んでます。

横浜の電子部品ショップ [オーディオ]

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 秋葉原以外ではなかなか電子部品を売っているお店が無いのでちょっとした部品が足りない時に買いに行くのが大変です。そんななか京浜東北線の石川町駅徒歩1分程度の場所に電子部品の販売をしているお店が3軒入った通称エジソンプラザなるビルがありますので紹介します。今もエジソンプラザで通用するかは不明ですが・・・ 基板や抵抗、スペーサー、ヒートシンク、ケース等活用させてもらってます。横浜近辺に在住の自作派の方は活用すると便利かと思います。

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 タック電子さんと相模電子さん、シンコー電気さんの3軒が営業されてます。

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 ここは相模電子さんですがお店の中はこんな感じです。メタルクラッド抵抗やキャノン端子が安く売られてたりします。相模電子さんは主にジャンクを扱っているお店なのですが時々掘り出し物の安売り新品部品があります。BLOCKのトランスがお買い得価格で手に入ることがあります。小型トロイダルトランスなんかもごく稀に入荷してます。ちょくちょく覗くと良いことあるかも。

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 場所は石川町駅の中華街口(横浜方面のホーム端)を降り、中華街と線路を挟んで反対側、首都高の低い橋げたをくぐった先の右側にあります。AMPMの2件手前に入り口があるのですが知ってないと簡単に見過ごします。

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 入り口はこんな感じです。ぱっとみここに電子部品ショップが3軒もあるとは誰も思わない感じです。ここから入って階段で2階に上がると冒頭の写真のようにお店があります。

 こういったお店は首都圏に住んでいても非常に貴重です。ぜひ繁盛していただいて今後とも自作派の支えになって欲しいものです。

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