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中古の小型スピーカを購入 [オーディオ]

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 子供が10歳になったこともあり部屋で音楽が聴けるようにしてあげることにしました。高価なものを買ってあげる気はまったくないのですが、自作の真空管アンプがいっぱいありますのでスピーカと何かしらのプレーヤーがあれば音楽を聴けます。そこで中古の小型スピーカをハードオフで買って来ました。TEACのLS-R180というサラウンド用のサテライトスピーカがペアで3000円と安価でした。大きさ的には丁度良いので買ってみました。このスピーカーは公称8Ωのスピーカーです。

 早速我が家のメインアンプで鳴らしてみたところものすごく低域プアで女性ボーカルは風邪を引いているような鼻声です。流石はサラウンド用のスピーカーだな、スーパーウーファーが無いとひどいもんです。スーパーウァーは無いので改造するしかありません。ですが高域は意外と良い音を出してます。頑張れば良い音を出せるかも・・・ 淡い期待を抱いて改造を念頭に分解して中を見てみました。

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  スピーカーケーブルを繋ぐターミナルをはずしてみるといきなり100μFのコンデンサがごろんと出てきました。なんだこりゃ?( ̄□ ̄;)  続いてツイーターを外してみました。

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 ハイパスフィルター用の2.2μFのコンデンサが1個ついているだけです。妥当なのですがすげーシンプルだなぁ。ツイーターの仕様をみると6Ωと書かれてます。フムフム。これだと6dB/OCTのネットワークでツイーターのカットオフ周波数は12kHzとなります。で、箱の中はこれで全て。吸音材すら入っていません。スピーカーケーブルも細いのなんのってすげーなこりゃ。回路図にしてみると以下の状態です。

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 8Ωのフルレンジユニットは100μFのコンデンサでハイパスフィルターを介して給電されてます。計算してみるとカットオフ周波数は200Hzです。こりゃ低域出ないわけだ。スピーカーボックスの容量とバスレフポートの形状から共振周波数を計算してみると100Hzとなりました。う~んもしかしてネットワーク回路だけじゃなくてBOXも改造必要か!? ツイーターは極性が逆相で繋がってます。まぁ6dB/OCTの回路ですから問題なしですね。

 とりあえずターミナルに直付けされている100μFのコンデンサは外さないと話になりません。取り外すついでに内部配線を手持ちのスピーカー用OFC銅線へ変更しました。この状態でまずは音出ししてみました。結果はびっくり仰天の迫力ある音が飛び出して来ました(@▽@; あれっ!? このスピーカーって3000円の中古だよな!? KEF製IQ9の上に置いて音だししているのですが、まるでIQ9が鳴っているような錯覚に陥る迫力です。ボーカルの鼻声は消えうせて低重心且つ凄く定位感の良い高域です。なんだかメインスピーカーとして使っても良いじゃんっていう感です。

 ただ、現状では低域がけっこうぼわつきます。やっぱエンクロージャー内に吸音材が入ってないためかな。このあたりを改善できれば納得のいく音が出るような予感がプンプンします。

 ちょっと良い買い物したかな~(*^^*  子供用にするのがもったいないぐらいです。これから吸音材で条件出しする楽しみができました。

 


バランス入力型6BX7GT真空管アンプ完成しました [オーディオ]

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 以前回路設計のみ紹介した6BX7GTを使ったバランス入力型真空管アンプが完成しました。サーノイズでかなり悩まされて作ってから色々試行錯誤したのですがやっとノイズが解消しました。PCオーディオとして至近距離で聞いてもノイズは聞こえなくなりボーカル等のセンターに寄って欲しい音はセンターに決まりそれぞれの楽器はあるべき位置に決まるいわゆる定位感も良くなって来ました。バランス入力型ってやっぱ良いですね。

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 回路は上記のようにして落ち着きました。聞こえるほどのサーノイズの犯人は入力段のFET差動部でした。16Vと-5VをGNDと信号入力直近で47μFのコンデンサでデカップリングしたこととGND配線の取り回し変更でノイズは気にならなくなりました。散々四苦八苦したのでハラワタはとても公開できる状態ではなくなったので写真はアップしません。内部配線の綺麗さは音質とは関係ないようです(苦笑)

 今回は-5VのC電源は単純に抵抗で生成してます。ぺるけさんの回路ではダイオード5個で生成してますが定電流回路しか入っていないので実験的に抵抗で試してみました。結果としては問題ないように聞こえます。但し条件があります。今回出力段である6BX7GTの定電流回路はディスクリートとしてますがLM317で定電流回路を組むとひどいノイズ音がします。LM317で定電流回路を作ると500kHz程度で20mVのノイズが出ました。これが初段、ドライブ段を含めてGNDを揺さぶりまくりますのでノイズとして聞こえるレベルで悪影響がでました。ダイオードでC電源を生成していたならここまでひどくないと思うのですが抵抗ではダメでした。ディスクリートの定電流回路なら気になりません。

 信号入力はTRSフォンプラグ式としました。一般的に良く使われているのはキャノンプラグですが既存のRCA入力のアンプから改造するにあたって穴位置的にキャノンプラグへ変更することができなかったためです。私のDAC内蔵のプリアンプはTRSフォンプラグ出力で作っているのでケーブルはステレオ式のTRS→TRSのケーブルが2本あれば繋がります。ですが今時こんなケーブルが店頭にないことを知ったのはプリアンプとアンプの改造が終わってからです。仕方が無いので自作しました。

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 秋葉原のオヤイデ電気へ行ってステレオフォンプラグとケーブルを買ってきました。プラグは金メッキ品です。ケーブルはBELDENの8412です。約600円/m程度の安価なものです。信号用ケーブルとして使うには芯線がちょっと太い感です。お店の方にジャズを聞くから迫力ある中低域が欲しいと伝えたらこのケーブルを薦めてくれました。もともと信号線は音質への影響としては電源ケーブルやスピーカケーブルと比較して一番わかりにくいと思ってますので何種類も作って吟味する気はありません。不満なく良い音で聞けてます。

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 立派な外見で自己満足に浸ってます。TRSフォンプラグはキャノンプラグよりコンパクトで取り回しが良くて私は気に入ってます。ソケットをアンプやDACへ実装するのも楽ですし。引っ張ると抜ける欠点はありますがマイクのように持って歩くものじゃないのでこれが最適と思ってます。

追記

 サーノイズ対策の追加として負帰還を増やすことによって改善しないか試してみました。もともと今の設計では利得がちょっと多すぎる感がありました。結構ボリュームを絞らないと適音にならないのでこれだったら過剰な利得を負帰還にまわした方が良いのではと思った次第です。今までの負帰還は2.2kΩと160Ωの抵抗分圧で作っており9.2dBの負帰還でした。これを2.2kΩから1.2kΩへ変更して11.8dBの負帰還としました。本当は160Ωの方を変更して負帰還を増やしたかったのですがレイアウト的に今更交換不能だったので断念しました。

 結果としてはサーノイズはスピーカに耳を押し付けてもほぼ聞こえなくなりました。利得も8.2倍から6.1倍へ下がることにより適音で聞けるようになりました。ミニワッター6N6Pアンプと比較して低域の力強さを感じます。バランス入力化前は6N6Pアンプと大差ない音質だったのですがバランス化して変わったと感じた筆頭は低域です。スピーカはKEF製IQ9を愛用しておりそこそこ低域リッチなスピーカですが、ちょっとボリュームを大きめにすると座っている椅子のビビりが凄いです。こりゃ6N6Pアンプもバランス入力化して聞き比べてみたいな。

一応変更後の回路図も載せておきます。

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ペルケ式FET差動ローパス回路を使ったTDA1543・DACを箱詰めしました [オーディオ]

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 前回紹介したTDA1543+ペルケ式FET差動ローパスフィルタを使ったDAコンバータを箱詰めしました。ケースは以前作って退役したものを流用しました。

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 というわけでバランス出力なのですがもともと付いていたRCAプラグ4本を使って出力する仕様としてます。そのうちちゃんとしたものを作ります。(たぶん) 私のバランス入力対応の6BX7GT全段差動アンプはTSRジャック入力式のバランス入力として作ったのでRCA→TSRのステレオケーブルを2使えば繋がります。ま、これでも困らないからいーか。アンバランス出力として使う場合はこのうち2個のRCAプラグを使えばOKです。

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 中身はこんな感じです。中央上のトロイダルトランスはペルケ式FET差動ローパスフィルタ用の+18Vと-6Vを生成するための電源です。左の青いトランスがUSB・DAIであるPCM2706基板用の+5VとTDA1543用電源である+8V用です。すべて独立電源系としておりLEDレギュレータとなってます。いつもながら良く詰め込んだなーって自分では思ってます。左下のフェライトコアは電線20回巻いた安井式コモンモードノイズフィルタです。USB・DAIの前段にはアナデバのADuM4160を使ったUSBアイソレータを実装してます。

 最近は手術したせいで運動できないので電子工作ばかりやってます。現在電源系のエージング中ですがすでに手持ちのDACの中では一番気に入った音を出してます。


ペルケ式FET差動ローパス回路を使ったTDA1543・DAC [オーディオ]

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 フィリップス製のDACであるTDA1543を使ってペルケさんのHPで紹介されている『秋月電子のDACキットを使ったFET差動バッファ式USB DACのローパスフィルタ部をそっくり移植してDACを作りました。TDA1543は前記ペルケ式USB・DACと同じく16bitノンオーバーサンプリングの石ですのでローパス回路の定数は同じはずです。TDA1543はネットでよく音が良いと話題になっている石ですのでTDA1543とペルケ式ローパス回路の組み合わせを試してみたくなりました。実は過去に私自身がFET差動ローパスフィルタを作って2011年の7月にこのブログで紹介しており、数ある手持ちのDACを押しのけてそのDACが我が家のエースDACとして君臨してます。それだけにペルケさん設計のFET差動ローパス回路の実力が気になるところです。

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 回路図です。規模がそこそこあるので作りがいがあります。部品点数が多いのでユニバーサル基板にて製作しており、抵抗は1/4W品でないとレイアウトできなかったので1/4Wです。カップリングコンデンサはTDA1543の出力部がニチコンのファインゴールド、ローパス回路の出力部がニチコンのミューズBPです。回路自体は凡そはぺるけさんの設計通りなのですが2点ほど違いがあります。

 ひとつは差動回路部の定電流回路をトランジスタ式に置き換えています。これは前回紹介したFET差動プリアンプでサーノイズが聞こえると書いたのですが、ここに端を発しています。トランジスタ式なら改善しないかと思ったからです。こちらの効果はこれから検証予定です。今はクロステスト等の検証実験をする体力がありません。なんせお腹に4個も穴が開いてますから・・・ 無理すると内臓が出ちゃいます。そのうち追記という形で報告します。

 ふたつめの変更した箇所は初段のローパスフィルタの定数です。数値が赤字で記載されているところです。ぺるけさんの設計では220Ωと15nFで構成されていますが、私は160Ωと4.7nFとしてローパスの利きを弱めにしてます。これは回路を製作してから約10日ぶっつづけでエージングしたのですがどうしても私の耳には高域プアに感じたからです。好みの問題かもしれませんが・・・ 入院前に製作して電源入れっぱなしでほっといたのですが退院後に聞いてもいまいち納得できなかったので定数変更しました。手持ちの部品を使って探りながら決めたのですが、最初に220Ωを160Ωにしました。あまり音質が変わらなかったので15nFを4.7nFにしました。手持ちて使えそうなのが4.7nFしかなかったのが理由なのですが結果的にこれが良い塩梅となり私の好みの音が出始めました。抵抗の方は220Ωに戻しても良いとは思いますが手持ちが尽きてしまったので160Ωのままとしました。

 手術後の養生のため暇なのでひたすら2日聞き込んでます。聞いてみての第一印象ですが出力カップリングコンデンサが47μFと大きいのでとにかく低域が出ます。いつも聞いているジャズなんぞ一段と迫力が増した感じです。この低域を出すために2SC1815を使ったバッファ回路が追加されているためデメリットとしてFET単段のローパスと比較して音質劣化が心配されるのですが微塵も感じません。とてもシャープに鳴り透き通るような高音が出てます。定位感や広がりもまずまずです。色々な楽器がはっきりと聞こえ音の輪郭を感じます。なかなか良いですね、これ。

 これからじっくり他のDACとも聞き比べしてみようと思います。

 

追記

 定電流回路をトランジスタ式へ置き換えたサーノイズ対策ですが、結果としては大差なかったです。FET式定電流回路でも一緒な感じです。回路が簡単で作りやすい分FET式の方が良いのかな。ノイズ源としてはあとは差動部のFETしか思いつきません。その他の要因としては電源回路が考えられますが、同じ回路を用いた他のDACではウォルフソンのWM8741・DACでは出ないので白かと思ってます。でもバーブラウンのPCM1781・DACでは出ます。WM8741は数十万円級のメーカー製CDプレーヤーにも採用されている石なので流石といったところでしょうか。でも出てくる音はFET差動ローパス式のTDA1543の方が好みの音を出してます。自然でさわやかな高域で中域も音に厚みがあります。
 なんにせよそこそこの利得があるアンプをボリューム全開付近で使用しない限り聞こえません。でもこれからはDACやプリアンプを作る上では利得の大きいアンプで動作確認が必要と思いました。ミニワッターならボリュームレスのパワーアンプでもまったく問題なしです。

 今、6BX7GTのパワーアンプをバランス入力に改造中(回路は昨日完成してデバッグ中)ですが急遽アッテネータ式のボリュームを作製して組み込みました。こちらは3W級のアンプなのでそこそこ利得がありボリュームレスで入力信号直結だとサーノイズが聞こえます。4回路3接点のロータリースイッチを使ったのでボリュームは3段階しか切り替えれませんが入力信号を1/2に減衰するだけで聞こえなくなるので入れた効果は大きいです。6BX7GTのパワーアンプは現在片方のチャンネルだけ若干ノイズが出ているため原因調査中ですがなかなか良い音を出しています。バランス入力にしたら定位が凄く良くなりました。ノイズ対策が完了してエージングが終わったらそのうちブログに書くつもりですが、音がびしっとセンターに来ました。その上、音の広がりも良くなり低域の迫力も増してます。苦労してバランス入力回路を作った甲斐がありました。


ペルケ式バランス出力型FET差動プリアンプの製作 [オーディオ]

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 ペルケ式バランス出力方型FET差動プリアンプを製作しました。負帰還回路部がペルケさんのHPで紹介されている回路と若干異なりオリジナルですが、回路構成はほぼ同じです。以前製作してこのブログで紹介したアンバランス出力型FET差動プリアンプを改造したものですので音質自体は大差なく鳴っており調子良いです。出力用のカップリングコンデンサはお気に入りのASC製X335の1μFです。これからバランス入力型の真空管アンプを製作するにあたり、バランス出力できる再生機が必要なので作りました。

 ちょっと気になる点があります。サンハヤトのFA-50真空管アンプを繋いでアンプのボリュームを最大にしてプリアンプのボリュームで音量調整をする使い方をすると若干サーノイズが聞こえるということです。色々調べてみたのですがどうやらこのプリアンプが出しているようです。FA-50の定格出力はカタログ値3.5Wとなってますがこのクラスのアンプだと聞こえます。ぺるけ式ミニワッターである6N6Pでは聞こえません。こちらは最大出力0.7Wです。このFET差動プリアンプはシンプルな回路ですのでノイズ源として考えられるのは定電流用FETぐらいしか思いつきません。そのうち定電流回路をトランジスタ回路に置き換えて改善するか実験しようかな。


12BH7Aと12BY7A [オーディオ]

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 ついふらふらと特価500円/1本で売られていた松下製12BH7Aと12BY7Aを買ってしまった。ろくすっぽデータシートも確認せずに・・・ 12BH7Aは電圧増幅管の3極管ということは知っていてペルケ式ミニワッターに使えるので買ったのですが、12BY7Aが5極管の出力管であることを知ったのは帰ってきてからデータシートを見てからのことでした。さあ、この12BY7Aをどう料理しようか(^^;  ただでさえ未使用の6DR7も4本かかえていてどう使おうかと悩んでいるのにまた悩みが増えてしまいました。更には6DJ8も2本遊ばせてます。真空管アンプがいっぱい作れてうっれしいな~(滝汗)

 5極管はできれば3極管接続で使いたいのですが12BY7Aの3極管接続時のEP-IP特性がネットを検索してもヒットしません。これは困ったなぁ。誰かわかる方いらしたら教えて下さい。

 とりあえず真空管アンプ作る順番は6DJ8全段差動ミニワッター(Ver3)、6DR7全段差動アンプ、12BH7A全段差動ミニワッターの順で最後は12BY7全段差動アンプかと思います。いったい俺は何台アンプを作るつもりなんだ?? 少なくとも我が家で必要なアンプは長男用と長女用の2台が追加できれば足りるはずなんですが(^^;;;;;  6DJ8か12BH7Aのどちらかはプリアンプにまわそうかなぁ。真空管式プリアンプや真空管バッファDACを作るのも悪くないなと思う今日この頃です。

 そういえばペルケさんのHPで紹介されているFET差動バッファ式USB・DACを作りました。ただしDACの石はTDA1543の抵抗IV出力としており、USBインターフェースはPCM2706を使ってます。ローパスフィルタ部であるFET差動バッファをほぼそのまま移植した仕様です。昨日完成して現在エージング中ですが3日はエージングしないと本来の音が出ないとペルケさんがおっしゃってます。今現在の音は高域プアで物足りない状態ですのでエージングが終わるのを心待ちにしてます。そのうちこのブログで紹介予定です。

 追記 実はバランス出力型FET差動プリアンプも製作済みですでに稼動中です。回路はペルケさんの回路を自分なりにアレンジして作ってます。こちらはなかなか良い音を出してます。これもそのうち紹介します。


真空管アンプ サンハヤトFA-50を組み立てました [オーディオ]

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 昨日入手したサンハヤト製FA-50真空管アンプですが早速組み立て完了しました。B電源用のブリッジダイオードが4本必要なのになぜか3本しか入ってなかったので今日の仕事が終わってから速攻で秋葉原へ行って整流用ファーストリカバリーダイオードを買ってきました。主要部品の実装自体は昨日半分終わっていたので今日はダイオードを実装して配線して完成です。上の写真のような出来栄えでなかなか立派な見た目です。オレンジ色のLEDで真空管と前面アクリル板がライトアップされてカッコいいです。暗くすると下の写真のようになります。説明書を良く見て作ったので一発で正常動作して音が出ました。

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 音質ですがまだ組み立て終わって1時間通電しただけなのでさわり程度に紹介します。妙な癖はなくて高域から低域まで自然に鳴ります。5極管を5極管接続した音も意外と悪くないですね。同じEL84を使ったメーカー製のアンプとしてはラックスマンやTRNが販売してますがこのアンプの方が自然で好みの鳴り方をしてます。ただやはり低域は5極管のシングルアンプですので地を這うような低域とまではいってないです。高域の綺麗さは流石は初段SRPP回路のシングルアンプって感じです。ポップスなんか今時のコンピュータ音源でも古臭さを微塵も感じさせない音を出してます。ジャズも意外といけてます。コントラバスの迫力はペルケ式全段差動アンプには流石にかないませんがまずまず良く鳴っており十分に心地よさが感じられます。

 今まで同価格帯のメーカー製真空管アンプ(キットを含む)を色々と試聴しましたが6万円程度の価格でこの音質なら私は満足できる製品じゃないかと思います。10万前後の真空管アンプって結構癖のある音作りの製品が多くてあまり私の好みの製品が見当たりません。エレキットのTU-870も説明書通りの構成ではイマイチ好みじゃない音でした。ただTU-870はペルケ式3極管接続アンプへ改造したら大化けしましたが。

 このキットはなかなか素性が良さそうなので真価を発揮させるべくエージングを兼ねてしばらくメインアンプとして鳴らしてみようと思います。いつかペルケ式へ改造も試してみようかな。

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サンハヤト製FA-50真空管アンプキット [オーディオ]

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 写真はサンハヤト製FA-50真空管アンプキットです。サンハヤトの50周年記念の100台限定モデルです。これがなんと今朝起きたら宅急便で突然届きました。なぬ~? 差出人を見てみると友人なのですが、この人はとある会社の社長をしている人です。電話をしてみたところ、『サンハヤトの代理店をしている知人から頂いたから私にプレゼントします』とのこと。まじっすか!? 早速にっこにこで説明書を見ているところです。プリント基板がやたらと豪華な作りに見えます。

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 使用している真空管は電圧増幅管がECC83Sで電力管がEL84です。説明書もろくすっぽ見ずに中身の方をみているのですが、どうやら球の型番と個数からしてシングルアンプのようです。

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 説明書記載の回路図です。初段に使われているECC83Sはいわゆる12AX7相当の球なのでμの高い球なのですが、内部容量による音質への影響もそれなりにある球です。これを2段直列に接続するSRPP回路とすることで影響を軽微にしてます。出力段のEL84は5極管です。ちまたでは3極管接続で鳴らす方も多い球ですがこのキットは5極管接続の構成です。カソード電流を46mAほど流して5kΩのアプトプットトランスでインピーダンス変換をしてます。ヘッドホン出力も可能なようです。へ~

 思いがけず凄いプレゼントを頂いてしまいました。このまま作っても良し、ペルケ式シングルアンプへ改造しても良し、どうしよっかな~。折角なのでまずはそのまま作ってこのアンプの音を堪能すべきかな。なんせ限定100台の50周年記念モデルですし。思いがけず楽しみが増えました。


平衡型6BX7全段差動アンプの設計 [オーディオ]

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 ブログ開始初期に紹介した6BX7全段差動真空管アンプですが平衡型へ改造しようと思います。とりあえず回路設計が完了しました。

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 こんな感じの回路図です。これから気長に改造しますのでちゃんとした音が出るかはまだわかりません。出来上がったら結果をブログに書こうと思いますがいつになることやら・・・・ このアンプは私の処女作ですので今のスキルで配線の取り回しも含めて回路を全部作り直すつもりです。出力段の定電流回路もLM317をやめてディスクリートにしようかと企んでます。これは以前6DJ7ミニワッターアンプでLM317を試しに使った時はヘッドホンで聞いたときに結構なサーノイズが聞こえたためです。スピーカーを鳴らす分には気になるレベルでは聞こえないのですが、この際ですので良かれと思うことは色々試してみたいです。

 あ、アンプを改造する前にDACを平衡出力できるように改造しなきゃ~ 

アンプ作っても再生機が無い(T▽T;


ペルケ氏著書 『真空管アンプの素』 購入 [オーディオ]

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 久々のオーディオネタです。今年は自作を再開する気になりました。今までペルケさんのHPと、同じくペルケさん著書の『情熱の真空管』を参考にして真空管アンプを自作してました。この1~2年はミニワッター真空管アンプの凄さを身をもって体感することとなったので、この解説本である『真空管アンプの素』を購入しました。最近は手術の事前検査で何度も病院へ行くことになり、携帯の使えない待合室での時間つぶしにもってこいです。

 写真のアンプは6N6P全段差動アンプです。ヘッドホンアンプとしても使えるのでAKG製のヘッドホンK702を繋いで鳴らしてます。このヘッドホンは効率が悪いのでパワーのあるヘッドホンアンプでないとしっかり鳴らないのですがこのアンプなら余裕です。

 今年はDACと真空管アンプをバランス伝送化しようと思います。6DJ8ミニワッターもペルケさんよりV3バージョンがリリースされていて低域のエネルギーが増しているとのことですので作りたいですね。あと、6DR7というマイナーな3極パワー管を4本ほど持っています。こちらはミニワッターではなく3W級の全段差動アンプが作れる球です。テーマはローコストと高音質、デザイン性の両立として作ってみたいです。全部こなせたらアンプが増える1年となりそうだなぁ・・・・


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