バランス入力型6BX7GT真空管アンプ完成しました [オーディオ]
以前回路設計のみ紹介した6BX7GTを使ったバランス入力型真空管アンプが完成しました。サーノイズでかなり悩まされて作ってから色々試行錯誤したのですがやっとノイズが解消しました。PCオーディオとして至近距離で聞いてもノイズは聞こえなくなりボーカル等のセンターに寄って欲しい音はセンターに決まりそれぞれの楽器はあるべき位置に決まるいわゆる定位感も良くなって来ました。バランス入力型ってやっぱ良いですね。
回路は上記のようにして落ち着きました。聞こえるほどのサーノイズの犯人は入力段のFET差動部でした。16Vと-5VをGNDと信号入力直近で47μFのコンデンサでデカップリングしたこととGND配線の取り回し変更でノイズは気にならなくなりました。散々四苦八苦したのでハラワタはとても公開できる状態ではなくなったので写真はアップしません。内部配線の綺麗さは音質とは関係ないようです(苦笑)
今回は-5VのC電源は単純に抵抗で生成してます。ぺるけさんの回路ではダイオード5個で生成してますが定電流回路しか入っていないので実験的に抵抗で試してみました。結果としては問題ないように聞こえます。但し条件があります。今回出力段である6BX7GTの定電流回路はディスクリートとしてますがLM317で定電流回路を組むとひどいノイズ音がします。LM317で定電流回路を作ると500kHz程度で20mVのノイズが出ました。これが初段、ドライブ段を含めてGNDを揺さぶりまくりますのでノイズとして聞こえるレベルで悪影響がでました。ダイオードでC電源を生成していたならここまでひどくないと思うのですが抵抗ではダメでした。ディスクリートの定電流回路なら気になりません。
信号入力はTRSフォンプラグ式としました。一般的に良く使われているのはキャノンプラグですが既存のRCA入力のアンプから改造するにあたって穴位置的にキャノンプラグへ変更することができなかったためです。私のDAC内蔵のプリアンプはTRSフォンプラグ出力で作っているのでケーブルはステレオ式のTRS→TRSのケーブルが2本あれば繋がります。ですが今時こんなケーブルが店頭にないことを知ったのはプリアンプとアンプの改造が終わってからです。仕方が無いので自作しました。
秋葉原のオヤイデ電気へ行ってステレオフォンプラグとケーブルを買ってきました。プラグは金メッキ品です。ケーブルはBELDENの8412です。約600円/m程度の安価なものです。信号用ケーブルとして使うには芯線がちょっと太い感です。お店の方にジャズを聞くから迫力ある中低域が欲しいと伝えたらこのケーブルを薦めてくれました。もともと信号線は音質への影響としては電源ケーブルやスピーカケーブルと比較して一番わかりにくいと思ってますので何種類も作って吟味する気はありません。不満なく良い音で聞けてます。
立派な外見で自己満足に浸ってます。TRSフォンプラグはキャノンプラグよりコンパクトで取り回しが良くて私は気に入ってます。ソケットをアンプやDACへ実装するのも楽ですし。引っ張ると抜ける欠点はありますがマイクのように持って歩くものじゃないのでこれが最適と思ってます。
追記
サーノイズ対策の追加として負帰還を増やすことによって改善しないか試してみました。もともと今の設計では利得がちょっと多すぎる感がありました。結構ボリュームを絞らないと適音にならないのでこれだったら過剰な利得を負帰還にまわした方が良いのではと思った次第です。今までの負帰還は2.2kΩと160Ωの抵抗分圧で作っており9.2dBの負帰還でした。これを2.2kΩから1.2kΩへ変更して11.8dBの負帰還としました。本当は160Ωの方を変更して負帰還を増やしたかったのですがレイアウト的に今更交換不能だったので断念しました。
結果としてはサーノイズはスピーカに耳を押し付けてもほぼ聞こえなくなりました。利得も8.2倍から6.1倍へ下がることにより適音で聞けるようになりました。ミニワッター6N6Pアンプと比較して低域の力強さを感じます。バランス入力化前は6N6Pアンプと大差ない音質だったのですがバランス化して変わったと感じた筆頭は低域です。スピーカはKEF製IQ9を愛用しておりそこそこ低域リッチなスピーカですが、ちょっとボリュームを大きめにすると座っている椅子のビビりが凄いです。こりゃ6N6Pアンプもバランス入力化して聞き比べてみたいな。
一応変更後の回路図も載せておきます。
ん〜
難しすぎて全く理解できない。。(笑)
早川さんとなら盛り上がるんだろうね。
by ぴぃ (2013-04-10 23:14)
最近電気回路作るぐらいしかネタないからねぇ(笑)
もうすこし体調が回復したらほかのネタでもブログ書くね
by nolley (2013-04-11 23:01)